認知症について
認知症とは
こんな症状ありませんか?
- 同じことを何度も言ったり聞いたりする
- 知っているはずの物の名前や言葉が出てこなくなる
- 置き忘れやしまい忘れが目立つ
- 時間や場所の感覚が不確かになった
- 以前はあった関心や興味が失われた
- イライラしたり、不安になったり、情緒不安定になる
「認知症」って、どんな病気?
認知症とは脳や身体の病気が原因で記憶・判断力などの障害が起こり、普通の社会生活が困難になる状態を言います。
認知症の人は年々増加しており、65歳以上で約6.3%が認知症とされています。
85歳にいたっては4人に1人が認知症であるといわれています。
認知症の種類として、アルツハイマー型認知症、脳血管性型認知症、レビー小体型認知症があり、これらを総称して3大認知症と呼ばれています
アルツハイマー型認知症
脳の神経細胞が変性や減少していく原因不明の病気です。身体的な障害はほとんどないのですが、認知症症状は徐々に進行していきます。たとえば、その人にとって重要なことを覚えられなかったり思い出せなくなるなどの記憶障害に加え、日時、場所、自分が今どんな状況にいるのか把握することができなくなったり、自宅を宿屋などと思って別の家へ帰ろうとする等の行動障害が出てきます。このような変化が気付かないうちに緩やかに進行し、対人関係や仕事などさまざまな場面において、問題が起こる場合もあります。
脳血管性認知症
脳卒中の後遺症として起こる認知症です。梗塞ができるたびに脳の働きが急激に低下するため、段階を一段一段下りていくように悪くなります。アルツハイマー型認知症は脳全体を侵しますが、脳血管性認知症では梗塞ができる場所の機能が障害されるため、片麻痺や言語障害、頭痛といった身体症状や局部的な障害が目立つことがあります。一様に機能が低下するのではなく、残っている正常な機能と、低下した機能が混在しています。
その他の認知症
レビー小体という物質が、大脳皮質に出現しても起こるとされているレビー小体型認知症などがあります。男性に多くなだらかに進行していきます。
最後に
認知症は、約2年で軽度から中等度へ進行するという報告もあります。
認知症を完全に治すことは難しいですが、適切な治療によって、症状の進行を遅らせることはできます。早めに治療を開始するほど、高い治療効果を得ることができるため、認知症の治療においては、早期診断・早期治療が大切です。「認知症かもしれない」と少しでも感じたら、一度、ご相談することをおすすめします。